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夕方、目を覚ますと体が軽くなっていた。朝感じていた頭の痛みもない。
コウの姿はもうなかった。帰っちゃったかな。
階下にいるおばあちゃんに会いに行った。
「あら、もう起きてもだいじょうぶなのかい？」
「うん、ありがとう。もう大丈夫。」
「そうかい、でも今日はもうゆっくりしておくんだよ。あ、そうそう、コウ君が来てたのはしってるかい？」
「うん、おかゆ作ってくれたから。」
「小1時間前くらいに帰っちゃったけど、また会ったら御礼言っておくんだよ。」
「はーい。」
病み上がりだからって、夕飯の支度もいいからって部屋に早々に引きあがら
せられた。
おばあちゃんなりの気遣いなのは、分かっているけどね。
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