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三日後
舞はクラスメイトの山本範宏のお陰で虐められても
毎日学校に行くのが楽しくなっていた。
そしてこっそり彼と付き合う事にもなれてきた頃
初めて山本範宏に疑問を持つ出来事が起きた。
隣のクラスの浦野に秘密を知られてから三日たった
時だった。
その日は学校の体育館で朝礼があった。
舞も体育館に向かっていた。
そして朝礼で並んでいた時クラスメイトの一人が
言った。
「山本 栗原さんと一緒に体育館に来てたよね?
ラブラブだねー」
山本は
「そんなんじゃねえよ。」
そう言ったがその後目撃してはいけないものを
舞は目撃してしまった。
「ほら栗原さんが手を振っているよ。手を振ってあげなよ」クラスメイトの女子が言った。
彼は栗原に照れながらも手を振っていた。
信じられなかった。彼が別れたと言っていた栗原に手を振りかえしていることが。
彼はその後舞に言った。
「違うんだ❗これには訳が……」
舞は何か言おうとしている彼の話も聞かずクラスに戻ってしまった。
それからすぐ彼から連絡が来た。
「なかなか別れてくれなかったんだ。
話をはぐらかせて。それで最後に恋人らしい振りをしてほしい。いい思い出にしたいから。
そうじゃないと舞を叩いてしまう。
この事は彼女に言わないでほしい。
そう言われたんだ。舞に暴力を振るわない綺麗な
別れ方をしたいと言われたんだ」
舞は山本に激怒した。
「私に告白した時彼女と付き合ってたんだよね?
人の彼を取る事はできないから」
そう舞は山本に話した。
そして山本とは距離をおこうと思っていた。
その後、舞と山本はクラスのみんなに付き合っていた事がばれてしまったため、舞は人の彼を取ったと言われてますます虐めの対象になっていった。
それでも山本は
「こいつに手を出すな❗心変わりをした俺が
悪いんだ❗こいつは関係ない。俺が勝手に舞を好きになったんだ」
そう言って舞を虐めから守ってくれた。
舞も彼を忘れる事が出来ずに付き合っていた。
卒業してもずっと付き合うつもりだった。
山本もクラスのみんなにばれたせいもあり、堂々とつきあってくれるようになった。
舞は幸せだった。卒業式が近付いた時には虐めは
完全になくなっていた。。。
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