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それはずっと独りだった。 生きることも、死ぬこともない。 それはただ静かに観察し、ただ静かに音を聴いた。 時々、空腹を覚えると近くに浮かんでいる光を食した。 そして無限の時間と空間、境界線と虚無の中、何万年もの時を存在し続けた。 遠くで、近くで、星が生まれ、星が消える事を観た。 遠くで、命が生まれ、命の消える声を聴いた。 そして… それは、「力」を見つけた。 力は、今はまだ弱い光だった。 しかし純粋な、大いなる「力」だった。 その力を手にしてから幾星霜… それの目の前に、美しく、そして逞しい光の渦が見えた。 これはどこか、遠い昔の記憶で聴いた、太陽系という場所だ。 それは、大いなる力を手にし、ついに巨大な殻から出た。 太陽系の片隅の、辺境の星々。 その中でひときわ輝く、美しい水と緑の星。 …そしてそれは、太陽系に「力」を解き放った。 これは、ひとつの可能性の物語。 生まれて死んで、また産まれる物語。 何を犠牲にしても叶えたい願い。 そのために戦う道を選んだ、夢幻の戦士たちの物語。
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