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奏人の瞳に犯されながら何度も何度も円を描いていくと、指は蜜の中へと飲み込まれていった。
奏人を見つめ、奏人の指の動きを真似してみても、全然足りない。
もっと奏人を感じたい。
今度は自分から固くなっているものに手をのばした。
触れるとそれはピクリと動いた。
その瞬間、急にそれが愛おしく思えてきた。
私にとってはまるで未知の生物のようなものであっても、それはちゃんと奏人の一部だった。
「口で……したい」
「やり方わかる?」
「ううん、教えて」
「指で練習しようか」
やり方を教わりながら、長い指を愛撫した。
舌先を丸めたり、尖らせたり。
舌のザラザラした面を使ったり。
二十年間生きてきて、こんなに舌を使ったことなんてない。
私にちゃんと出来るんだろうか。
うまく出来なかったら、きっともうここへ呼んでもらえない。
「喉は無理だろうな」
呟かれた言葉の意味がわからず、首を傾げる。
「意味わからなくていいから、続けて」
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