2540人が本棚に入れています
本棚に追加
これはどう読む?
『俺は今、(女性とは)誰とも付き合っていない、という意味かもしれませんね』
『監督、その読みは悪くありませんなぁ』
『次にくるボールはなんだ?』
『お付き合いはお断り!二人の関係を見守って作品完成のホームラン!』
『そうだ!ホームランを狙っていけ!』
ミニ鈴子達がベンチから采配をふるう。
お断り?
私がこの人を拒むということ?
まだ告白もされてないのにミニ鈴子達ときたら、時期尚早よ。
じゃあ、次のボールは何が来る?
見極めるのよ、鈴子!
そうよ、私はBL作家!
だてに男同士の熱い恋愛を書き続けてきたわけじゃない。
この恋愛ストーリーの先を読むんだ!
読め!私!
「新織。俺と付き合ってみないか?」
予想外の一言に全てが吹き飛んだ。
華やかなオーラに(筋肉)最高の男。
「はい」
私はなにも考えずに返事をしてしまったのだった。
『死球!!』
ミニ鈴子の声が聞こえたような気がした。
最初のコメントを投稿しよう!