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どういうこと?
私はただの隠れ蓑。
それなのにそのデートスポットアツアツ鍋に負けていない(こだわる)恋人達のラブラブスポットじゃないですか?
「へ、返信を―――」
慌てすぎて返信の言葉が思い浮かばない。
いや、慌てているのが原因ではない。
あ、あれ?―――男女が付き合うってどうすればいいの?
ミニ鈴子達の蔑むような目に気づく。
『男女の恋愛から離れて十年』
『思い出すのは高校時代の甘酸っぱい片想い』
『片想い相手とその親友をネタにBL小説を書く日々よ』
『そして迎えた卒業式』
『結局、伝えられない恋心よ』
やかましい!
黙らないなら、魚みたいに三枚におろすわよ!?
そう。
私の恋愛は学生で止まっている。
それも高校生。
「う、うーん」
返信ってどうすればいいんだろう。
そうだっ!BLならいける。
この状況を私の中にあるBL変換機能を駆使すればいいのよ。
さて。BL風に考えてみよう。
ミニ鈴子達が私の脳内を整頓し、セリフを口にした。
『あいつからメッセージがきた。嬉しいけれど、俺は返せない』
『この関係を進めてもいいのかどうか、俺は迷っていた』
『次回に続く』
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