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この熱くて甘い夜を―――
【続】
スッ、タッーン!
ふ~、やれやれ。
なんとか、甘い夜までいったわ。
よしよし!盛り上がりは最高潮。
とりあえず、ここで一区切りにしておこう。
次は甘い夜か―――ここから先がなにも思い浮かばない。
はぁっとため息をついた。
土曜の夜、一野瀬部長からデートのお誘いメッセージが届いた。
頭の中はそのことでいっぱいで集中できない。
葉山君と付き合っているくせに私とも付き合うの?
二股?
いや、まだ二人が恋人同士と確定したわけじゃない。
一野瀬部長の考えがわからない。
デートのお誘い―――正直、恋愛スキル低すぎな私はどうしていいかわからない。
着ていく服は?
持っていくものは?
バナナはおやつに入りますか?
悩む……すごく悩む……
椅子の上に正座をし、ぐるぐると回転してみる。
バランスを崩して転がり落ちそうになっただけで、なにも思い付かなかった。(※危ないので良い子は真似しないでください)
「私の恋愛ね……」
死んだ魚のような目でパソコン画面を眺めた。
二人の熱々お鍋マンション目撃事件(長い)のおかげでかなり進んだ。
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