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さすがにこれは―――少し学べよと言いたくもなる。
和風鍋スープの素はまだわかる(いらなかったが)
なぜ鍋にセロリ?
笑いを取ろうと思ったのか?
晴葵に鍋の材料を頼んだのだが、買ってきた内容が俺の思っていたラインナップと違っていた。
甘やかされて育った晴葵はまったく料理ができず、カップ麺にお湯を注ぐか、コンビニ弁当を温めるくらいが精一杯だ。
そんな晴葵を心配した母の妹であるおばさんから、『たまに晴葵の様子を見てあげてね』と頼まれ、その食生活を管理していた。
料理は得意な方だ。
だから、それは構わない。
構わないのだが―――
「おい!マロニーを忘れているぞ!」
レジ袋を見た瞬間に俺は気づいた。
鍋のわき役だが、いるとなんだか嬉しいマロニーがいない。
「あー、忘れてた」
忘れてたじゃねえよ!
それだけじゃない。
なんだ、このチョイス。
お弁当ミートボール(鶏団子用のひき肉を頼んだ)とウインナーソーセージ。
遠足のお弁当かよ。
「なあ、俺は鍋の材料って言ったよな?」
「言ってたね。だから、俺の好きな物を買ってきたけど、なんか間違ってた?」
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