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スッキリと!
「……寝過ぎじゃない?」
カーテンを開けられてのそりと起き上がると、優華は鼻で笑う。
優華は既に下はユニフォームで上はTシャツを着て髪もしっかり結ばれていた。
「男バスは集合遅いからって……こっちの試合応援しない気なら私も応援しないけど?」
「わかった。ごめんって。早く準備して男バスもちゃんと女バスの応援させて頂くっつの」
クルッと足の向きを変えて見下されて俺は素直に謝る。
あくびを噛み殺すと、優華はピョンっと跳んできて俺の前髪を掻き上げた。
「な、何だよ!!」
「ん、しっかり寝れたんだね!体調バッチリなんだからスリー外さないでよ!」
俺の顔を覗き込んで優華が笑う。
「お前もな」
その手を払うと、優華は「生意気ー!」と笑いながら部屋を出て行った。
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