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今日ももう既に暑すぎるくらい眩しい太陽。
「っしゃ!やるかっ!!」
立ち上がってグッと伸びをすると、Tシャツと短パンに穿き替える。
部屋を出るとナップを背負った優華もちょうど出てきて、俺たちは手を上げてパンッと気合いを入れた音を響かせた。
「先に行ってるから」
「ん、メシ食ったらすぐ行く」
お互い何となくわかる微妙なコンディションの違い。
今日の俺がそうなように、優華も絶好調だろう。
「……漢だな」
「か弱い超繊細な女の子よ!」
「どこが」
笑うとスリッパが飛んできて優華はフンッと鼻を鳴らして階段を降りて行った。
「創司ー!早くしなって!女バスの応援間に合わなかったら『決戦前夜、眠れなくて落ち着かない創司』を公開するよー」
「ふっざけんなっ!!」
慌てて階段を降りて行くと、舌を出した優華がヒラヒラと手を降って玄関のドアを閉める。
試合前のこのワクワクする感じは……イイな。
「母さん、メシーっ!!」
笑いながらリビングのドアを開けて、俺は「しやっ!!」と気合いを入れた。
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