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門限が伸びる。そんな幻想ははかなく散りました。安定の17時でした。しかし、辛うじて冬も17時になった気がします。部活動も本格的になり、同級生で付き合う人も出始め、ちょっぴり大人になった気がしてきていたわたし。ようやく遊ぶ場所がわたしの家ではなく、友達の部屋やショッピングモールに変わりました。しかし、相変わらず、遊びに行けるのは長期休みに1.2回程度。この頃から長期休暇が近づくと気分が沈むようになりました。長期休暇に入ると毎日のように後休みは何日と何回数えても変わらないのに残りの日数を数えていました。ゴールデンウィークでさえ地獄でした。後半に突入すると頭痛がするほどでした。わたしはもともと頭痛持ちではないし、頭が痛くなることはほとんどないのにです。頭痛についてはあなたにはいいはいませんでしたが…。長期休暇だけ頭が痛くなるのです。これは確実に家にいなくてはならないストレスのせいですよね? そういえば、こんなこともありましたね。ある友達は長期休暇になるとほぼ毎日のように 「今日遊べる?」 と電話をかけてきました。 その度にわたしは断らざる終えませんでした。勝手に約束すると怒りますし。あなたはわたしが電話を切るといつも言いましたね。  「その子はそんなに暇なの?宿題終わったの?」 って。お母さん、あなたの中では「宿題終わっていない=遊びに行ってはいけない。」でした。小学校の時のように1日の決められた内容が終われば遊んでいいならわかります。でも、あなたの「宿題が終わる=出されている全ての宿題が終わる」でした。しかも、一気に宿題を終わらせることは禁止でした。毎日コツコツやるよう言われていました。そりゃあ、終わるわけありませんよね。宿題が終わらないのですから遊びに行けるわけもありません。しかも、あなたは小学生の頃から問題集の答えをわたしから回収し、あなた自身で採点をしたがりましたね。これが酷かった。単語で答えるものや数字で答えるものなら問題ありません。あなたは文章で答えるものはほとんど全く同じことが書いていないと✖️をつけてきました。回答に例やその他正解ありとあってもです。その度に教科書の該当のページを探しては持っていき抗議をする羽目になりました。国語はもっと厄介です。文章の書き方の問題なので教科書で示しようがないからです。数学に関しても分数や()が出てくると厄介でした。全く同じ書き方でしか正しくないと思い込んでいましたものね。しかも〇か✖️だけつけて返してくるので、どこがどう違うのか考え直さなければなりませんでした。これでは終わるはずがありませんよね。そのことを抗議し、わたしが答え合わせをしたい旨を伝えたこともありました。すると必ずあなたは怒りましたね。 「しょうがないじゃない。お母さんは勉強ができないんだもん!それにあなたに答え渡したら答え写して良しにするじゃない!」 って。頭が悪いからと開き直られても困ります。それにわたしは一度も答えを丸写しにして終わらせようとしたことなんてありません。勝手に決めつけないでください。それに中学生なので休みが開けたら課題テストもあります。答えを写して終わらせたら困ることくらい分かっています。どう考えても中学生レベルの回答の正誤が分からなくてあっているにも関わらず✖️をつけて寄越してくる親に答えを託すよりも自分で丸付けして勉強した方が効率的だった気がします。
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