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小学校 家の中はかなりおかしなことばかりでしたが、交友関係は割と人並みだった幼少期。そんな生活は小学校に上がると一変しました。たしか小学校に上がる直前にお母さん、あなたはわたしにこう言いましたね。 「これからはちゃんと勉強してもらわないと困る。わたしもお父さんも勉強を教えてあげられないから。だから、今までみたいに遊んでいられたら困る。」 って。 そして、急に遊ぶことが許されなくなりました。平日に学校から帰ったらランドセルを置いて出かけるなんてことをした記憶がありません。夏休み、冬休み、春休みの長期休みにそれぞれ2.3日ずつ遊ぶ程度でした。それでも小学校の頃は1日30分ゲームで遊ぶことが許されていました。それがわたしの唯一の楽しみでした。わたしは毎日学校から帰るとすぐに宿題、通信教育などやらなくてはならないことを終わらせてゲームをしていました。わたしがやらなくてはならないことは全てあなたが紙に書き出してあってあなたの確認、採点が終わってから始めて遊ぶことが許可されていました。このやることリストも徐々に内容が追加されていた気がします。あなたはその当時はやったドリルがあれば買ってきては 「明日からはこれもやってね。」 と言ってきましたからね。  突然の変化に心がついていけなくなったのでしょうか?この頃からわたしの心は不安定だった気がします。たしか小学校低学年の頃。きっかけは特にないのになぜかすごく不安な気分に襲われる、そんな時期がありました。それはなぜかお母さん、あなたにひたすら謝るという形で現れました。でも、あなたはそれをうるさがり、怒りましたね。自分の育て方が悪いのがバレると思ったのでしょうか?明らかにメンタルが不安定なのに病院には連れて行ってもらえませんでした。しかし、幸いこの時の症状は数ヶ月で治った気がします。  さらに追い討ちをかけるように小学校中学年の頃、書道教室、水泳教室に入った頃からこの生活は崩れ始めました。徐々に通信教育が溜まるようになり始めました。そして、高学年の頃水泳部に入りました。水泳は好きでしたし、家にいる時間が減るので部活は自ら進んで入りました。しかし、急に忙しくなり、平日は宿題をやるので精一杯になりました。その結果、あなたが書く休日のやることリストがすごい量になりましたね。決められた勉強内容が全然終わらなくなりました。休日は決められた勉強をひたすらこなすだけ。1日30分のゲームですら長期休みにしか出来なくなりました。わたしの小学校時代唯一の息抜きは学校に行くことになってしまいました。
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