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7 花が舞う
リシャードの長い指が、乳白色の柔らかい花びらを摘まみ上げると、フルーラの胸の薄桃色の先端があらわになった。
「――花もきれいだけど、ときどき君を隠してしまうのは困るな」
何も身にまとっていないフルーラは、恥ずかしそうに身じろぎする。
寝台の上には綾なす模様のように花々が散らばり、そこに横たわっているフルーラの裸身は、夜に咲くという優美な花のように、薄暗がりの中で白い輝きを放っていた。
「リシャード……もう、胸はいや……」
か細い声でフルーラが請う。薄桃色のそこは、リシャードによってすっかり尖らされていた。
「本当に?」
リシャードは膨らみを優しく掴むと、確信ありげにその先端をぺろりと舐める。
「あ、っん」
弾けるように、蜂蜜色の丸い花がいくつも現れた。
「こんなに可愛らしい花がたくさん降ってくるのに?」
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