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フルーラは涙目で唇を噛む。
花のせいで、自分でも知らなかった快い場所や触れ方を、息をつく暇もなくリシャードに見つけられてしまう。
「こ、これ以上されたら、どうにかなっちゃいそうだから……」
「なればいい」
リシャードは深いくちづけをするときのように、片方の先端を唇で包み込んで舌でなぞり、もう一方は指先で転がした。
「いっ、いやって言っ……あっ、あ、やあっ」
リシャードは開けたシャツからのぞく胸板を汗ばませ、花々に導かれるようにフルーラの滑らかな肌のそこかしこに唇を這わせていく。
「――ここも好き?」
「……っ」
フルーラは必死で声を押し殺すが、膝頭にくちづけられながらその裏の皮膚が薄いところをくすぐられると、小さな青い花たちが嬉しそうに舞ってしまう。
「我慢してても分かるんだから、思い切り声を出せばいいのに」
そう言いながら、リシャードは掴んでいたフルーラの膝をそっと割り開いた。
「やぁ……!?」
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