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「ルラ……」
脱力したフルーラが呆然としながら胸で息をしていると、脚のあたりで衣擦れの音がした。
「リシャード……?」
見てみると、リシャードは何かに急き立てられているかのように着ているものを脱ぎ捨てていた。
少し前にフルーラの衣服を一枚一枚取り去ってくれたときのような丁寧さはなく、勢いよく肌を露わにしていくさまに、フルーラは星のような小花を散らしながら慌てて目を逸らす。
「――フルーラ」
聴いたことのないような熱のこもった声で呼ばれ、思わず視線を戻したフルーラは息を呑む。新しい花たちが躍るように落ちてきた。
引き締まったその身体を、とても美しいとフルーラは思った。その下腹部で強く欲望を示しているものさえも。
あたりを見回しながら、リシャードは少し安堵したように言う。
「気持ち悪いとか思われてないみたいで、良かった」
ときめいたことを見透かされ、フルーラの頬はさらに赤くなった。
「ず、ずるい……。私ばかり胸の内を知られて……」
「――僕の胸の内だって、よく分かると思うけど」
リシャードは、張りつめた先端をフルーラの秘所に当てる。
「あっ……」
そのままなぞられ、一度達した身体は容易く新たな蜜をこぼした。
「ん……、こ、子供のころと、全然ちが……」
あの日、池から引き上げられた後、フルーラを運ぼうとしたリシャードも服を濡らしてしまったため、二人は一緒に入浴することになった。
「君だって」
荒い息の下で少し笑い、リシャードはフルーラの胸の膨らみに手を伸ばす。
「あ……っ」
「あのころはこんなふうじゃなかった」
可愛らしい頂を摘ままれて、嬌声と共にまた色鮮やかな花が落ちてきた。
「フルーラ……」
熱い塊が、フルーラの秘裂を押し分けて進んでいこうとする。
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