【完結】…彼初訪問前夜…

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ひ~~~ くる~ きっとくる~~  いやいや…… ホラー、じゃなくて〜… …遂に明日、来る…来ちゃうーーー!! どうしよう… どうしようどうしよう… ヤバい…ヤバいやばいヤバい…!! 私は会社から5時ダッシュで帰宅後、 部屋をざあっと見渡す。 私は途方に暮れる…    もうダメ…全然…床が見えない… 玄関にパンプスなど靴の山… うん、ざっと10人くらい同居している感じ… 台所に食器の山… うん、仕事忙しくって多分1週間以上…まともに洗ってない…。 床に雑誌の山…  もはやいつの季節の情報誌かわからない…多分、春夏秋冬、揃ってます… そして、禁断の脱衣所にも…山… うーん…この山については… 女子として、公然と発表すべきじゃないので控えます…  ちなみに私のこの部屋での居住スペースは、ベッドの上のみ。 もっと正確に言うと、ベッドの半分は洋服の山で埋まってて、その残りの半分が私の貴重な生活空間だ。 え…?信じられないって…? いい年齢の大人の女がって…?? だって、外ではさ〜… 精一杯努力して、毎日1時間以上かけて完璧なメイクしてるし、 洋服も沢山研究して清潔感たっぷりなものを選んで女子らしい女子を演じてるんだから… だからこそ彼氏にだって、いつもすごく綺麗だねって褒められてて… だから、せめて自分の家でくらい、素でいたい…ゆったりと…とにかく家の中でくらい、ゆるっと私らしく、気楽にいたいだけだ… 部屋の乱れは心の乱れ、なんてどこかの本に書いてあったけど、 部屋が多少乱れてても、私の心は乱れてないんだよ~~ん、だ… とにかく私の心はいたって健全、そのものだ…。 って、今そんな話してる場合じゃない… ヤバい理由…!実は明日…   初めて、職場の先輩…彼氏が、家に来ることになったのだ !
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