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私は慌てて駆け寄る。
医者の白衣に掴みかかった。
「先生!お母さんは!?助かったんですか?」
涙ぐみながらも声を荒げて聞く。
医者は静かに口を開いた。
「ご家族の方ですか。手術は成功して一命は取り留めました。」
ほっと胸を撫で下ろす。
医者が言葉を続けた。
「ですが意識はまだ戻っておりません。それに後遺症が残る可能性も•••」
目の前がぐるぐると回る。
私は膝から崩れ落ちた。
真子と真子のお母さん、医者の先生が何か言っているけどよく聞き取れない。
言葉がどんどん遠のいていく。
ああ。お母さん。ごめんなさい。
私のせいで。ごめんなさい。
ごめん•••なさ••い•••。
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