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「真帆。とにかく病院に行って?私も行くから。」
信じられない現実を聞き、真子に教えられた病院へと急ぎばやに向かった。
病院へ着くとロビーで真子と真子のお母さんが待っていた。
「お母さんは!?」
「今手術中だって•••」
真子が答える。
「真帆ちゃん。気を確かにね。大丈夫だから•••。」
「お母さんはなんで事故なんかに?」
心配してくれる真子のお母さんに食い気味に質問した。
「真帆ちゃんのお母さんね。真帆ちゃん探して私の家まで来たのよ。私はその時知らなかったから、来てないって答えたんだけど•••そしたら少しした後に外からすごい音がして、真帆ちゃんのお母さん•••車と•••。」
「ごめん。真帆。私言わない方がいいかと思ってお母さんに話さなかった。ごめん•••。」
私のせいだ。真子も真子のお母さんも悪くない。私が家出なんてしなければ•••。
自己嫌悪で押し潰されそうだ。
息が詰まる。
私のせいでお母さんが死ぬなんて嫌だ。
それからは一言も喋る事なくただ時間が過ぎるのを待った。
気がつけば朝日が登り、光に身を包まれたと同時に手術室から医者が出てきた。
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