2

5/5
前へ
/8ページ
次へ
ある日突然、お母さん食堂が消えた。 実際には唐突にではなく、ニュースで話題にはなっていた。 署名活動による影響や、単なるブランド力向上の為など、様々な憶測が飛び交っていた。 私が片隅に思っていた「無意識の思い込み」は署名活動をしていた人々の思想の動機になったようだ。 多様性を受け入れた現代だからこそ、 「お母さん食堂」というネーミングは偏見に値するのだろう。女性=料理という偏見。 私も料理は苦手だが、世間が無意識に抱くもの、求めるものは全くもってその通りである。「女性なら〇〇くらい出来ないと」その様な台詞をどこかで聞いた覚えがある。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加