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2,知子
[おはよう!昨日のこと怒ってる?色々誤解を解きたいからまた飲みに行こうよ]
カフェオレを待っている間、知子はLINEを閉じたり開いたりを繰り返して何度もそのメッセージを見た。
このカフェはオーダーを受けてからコーヒーをドリップするようで、知子が決意を固めるには十分時間があった。
大きく息を吐いて柏尾のLINEをブロックすると、知子は木製のカウンターの上にスマホを置いた。
「調子にのんなよ80点だからって」
心の中でそう毒づくと同時に、知子の目の前にカフェオレを淹れたカップが置かれる。
「お待たせいたしました」
カウンターの向こうにいる店員の女性はまだ若そうだ。年齢は知子と同じくらいだろうか。それならば大学生のアルバイトかもしれない。
目の前に置かれた淡いブルーの磁器のカップには、淡いベージュを少し濃くしたような優しい色のカフェオレが湯気をたてている。
さっき手元に置いたばかりのスマホを再び手に取ろうとした知子は、カフェオレを口につけて思わずスマホを取る手を止めた。
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