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卒業式
桜が咲き乱れた頃、私は高校を卒業した。
友人達は各々の進路へと進む。
友人との別れは辛いけれど、それ以上に辛いのは先生との過ごす時間が無くなってしまう事。
私は先生に高らかに宣言した。
「北川先生、私は先生が大好き。
これからも変わらないから。
スタートラインに絶対、立ってみせる!」
「城田、ある意味凄いな。
大学へ行けば好きな人が出来る。」
「私、諦めないから!」
「楽しみにしてるよ。」
傍にいたクラスメイトは半分呆れ顔で、私達のやり取りを見ていた。
最後には微笑ましく見えたのか、「結婚式は呼んでね。」なんて言われた。
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