第3話 三秒後の夢

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第3話 三秒後の夢

 3秒後の夢を見た  竜が死ぬ夢をね  ああ可哀そうに  人に利用されて  確かに望まれて生まれてきた命なのに  使われるだけ使われた後は  救いもなく 死んじゃうんだ  どうしようもなく 愛すべき愚かな同乗者  僕ら人類の片割れは きっと気が付かない  そのままでいれば きっと破滅できるよ  気が付かないふりもできた  けれどどうせ破滅するならと  三秒後の未来で  竜に降り注ぐ災いを  打ち落とすんだ 「ストーリー  傾ぐ惑星。  命ついえる大地。  そんな世界から脱出していく者達がいた。  彼等を乗せるのは銀の竜。  飼い主の事が大好きな竜。  僕らに作られた、僕らに都合の良い、でも僕らより強い竜。  僕らを見捨てた奴等は嫌いだけどね。  でも、竜が死ぬのは可哀そうだから。
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