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教室にて
「はああぁぁぁ」
俺がでかいため息をついて机に伏してると横から声が聞こえた。
「どーしたよ。今日の時間割そんなにやばかったっけか?」
頭だけで見上げると、金髪で整った顔の同室者がいた。
こいつが俺の唯一の友達。五十嵐麗だ。
「いや、今日ホストと体育がないからそんなにヘビーではない…。」
「じゃあ何だよ。」
「…今日の朝 キーンコーンカーンコーン
……………」
ガラッ「おらー席つけー」
「じゃあまた後で聞くな」
「ウィス」
そう言って麗は俺の前の席に着いた。
担任がなにか話しているが、どうせつまらない話だろう。聞き流しておこう。
俺は暇だったので、今朝のことを麗に伝えるために麗の背中に文字を書くことにした。
け・さ・び・け・い・と・も・さ・も・さ・が・き・す・し・て・た
伝わったかな?
そう思って麗の背中を見つめていると、ゆっくりとこちらに振り向いた。
「…マジ?」
「大マジよ」
「お前ら話聞けよー」
「あ、「すいません」」
てか新学期早々このクラスにホストがいるってことはまた担任なんか?うわ辛。
「まあいい。今日は転校生がいるぞ。それじゃあ入ってこい。」
そうホストが言うと開いていた扉から入ってきた。その人物は
モサ男だった。
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