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「もう僕は葵羽くんと友達をやめます」
「え?俺たちって友達だったのか?」
「いや、知り合い程度」
いつもの会話。
そのうち、頼んでおいたパンがきた。
「アオバっていつもそれ食ってるよな!こんなに美味いのか?」
「いんや?美味いけどさすがに飽きたかなー」
1年から今までこれしか食ってなかったし。たまに麗から別のを1口2口貰う程度。
「俺ぁ庶民だかんね。マネーがないのよ」
「じゃあ、俺の1口食うか?」
そう言ってモサ男がカレーの乗ったスプーンを差し出してきた。
ここの食堂は大抵のものは美味いが、俺はカレーが1番だと思う。麗はカレーよりシチュー派だから1回しか食べたことないけど。
「うおお!まじかい日野さんよ!あざーす」
そう言って席を軽く立ってモサ男の手からカレーを口にした。
「うめえ」
あああ~、口が勝手に咀嚼を始める~
やっぱカレーは最高ですな。
すると横にいた和人が目に入った。
「お前顔キモ………くない!?いつもどうりだ!キモイ!」
「失礼なw否定はしないw僕は身につけたんだよ、表情筋を完全に操る能力をね!」
顔は変えないままうどんを食う和人。
いや、これが通常なんだし、変えるも何も無いのか。
「どうせモサ男と俺の間接キッス♡とか思ってキモイ顔してんだろうなとか思ったわ。」
「そう思われると思って特訓したひた。」
うどんを食い進めながら応える和人。
「なんかムカつく1口よこせ。」
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