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カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
キーンコーンカーンコーン
夕方六時を示すチャイムが鳴る。
「お、時間か。そろそろ帰るぞ」
筆記用具やらノートやらを片付けながら和人を急かす。
「ちょ、待ってwこいつをwwこいつを仕留めてからwwww」
「じゃあ外で待ってるわ」
そう言って俺は図書室の扉のそばまで行き、スマホをいじって待機する。
5分ほど待つと帰りの支度を終わらせた和人がすごい血相で帰るぞと言ってきた。
「おっお、どうしたよ和人くん」
「書記がいた」
まじかよっ!だったらもっと騒がしくなるはずだろ!
…いや、図書室にしては騒がしかったな。
いつも来てないから知らんけど。
あの騒がしさは書記のせいか!
「てか、和人なら俺を差し出すと思ったわ。意外にいいところあるじゃないすか」
「おほめに預かり光栄デスね。今日わかったことなんだけど、俺BLは2次元しか受け付けないのヨ。昨日の君らのアーンを見て思ったわ。」
「は?お前いつも俺とか使って平凡萌え~とかなんとか言ってたじゃねぇかよ。」
「あれは相手が2次元だったから!」
「あ~なる」
「ナチュラルに下ネタ言ったな。そういうところ好きだぞ」
「キャッ告白されちゃったッ!」
「返事はどうかな?葵子ちゃん」
「葵子ぉ、もう心に決まった人がいてぇ、だからぁ、ごめんなさぁい♡」
「……………」
「……………」
「きm「言うな」
そうこうしているうちに校舎からの脱出した。
「よっしゃ!脱出性行!」
「和人多分それ違う」
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