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モサ男side
おお!ここがアユムの学校か!
誰かがアユムのとこまで送って行ってくれるって聞いたけど、そんなやついなくないか?
ていうかこの門どうやったら開くんだよ!
周り見ても何も無いし…よし!登るか!
オレは門の凹んでるところを上手く使って3mくらいある門を登っていく。
「よいっしょ…!?」
門のてっぺんに着いた時、急に強い風が吹いてバランスを崩してしまった。
「うわぁ!」
上手く着地しようとしたけど、下に人がいてびっくりした。
「オマエどけぇぇええ!!」
「!?」
ドスン!
そいつも咄嗟に受身をとってかわした。
ふう、どうなるかと思ったぜ!
「ごめんな!オレは日野翔だ!オマエなんて言うんだ?」
「…私は生徒会副会長をしている西園寺三郎です。あなたが転入生ですね、理事長室まで案内します。」
そいつは眉間によってた皺を消して口角を上げた。
何だ、コイツ!
「無理して笑うなよ!!」
「!」
オレが急にすごい大きい声出したからか、サブロウは目を見開いて固まってしまった。
「急に大声出してごめんな!でも、サブロウすげー無理して笑ってるように見える!オレの前でなら無理して笑うことないからな!」
「.........そう、ですか。気に入りました」
すると、今度は本物の笑顔をしたサブロウ。
オレはそれがすごい嬉しかった。
でも、なんでだよ!
なんで、なんでサブロウはオレに、き、き、き………ち、チューなんかしたんだよ!
「オレたち友達なんだからこんなことするんじゃねぇよ!!」
オレすごい驚いてて、だからサブロウにちょっと悪いこと言っちゃったかもしれない。
でも、急にチューする方が悪いんだからな!
なんか口の中に入ってきたし!
その後はあんまり覚えてない。
気づいたら知らないとこにいて、近くを歩いてたトオルに理事長室まで送ってもらった。
理事長室のあとは職員室に行って、その時にトオルが俺の担任だって知った。
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