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「じゃあ僕、ハンバーグ食べたい」
「あーいいなそれ。食いてえ」
「え?ハンバー…なにそれ」
「「え?」」
爽やかくんの手前にいるピアスくんも何だそれと首を傾げている。
「ちょちょちょ、聞きました?ハンバーグをご存知ないわよ」
「所詮は庶民飯か……サイゼくらい行け」
俺たちが金持ちと庶民の食事の差に沈んでいると、モサ男が目をキラキラさせて口を開いた。
「なあなあ!はんばーぐって何だ!?俺も食ってみたい!!」
「そっか。じゃあ(翔のために)つくってみようかな!」
「俺も(翔のために)頑張る。」
俺は聞こえたぞ。()の中身が聞こえたぞ。
まあ、作ってくれると言うならありがたく頂こう。
「それじゃあ材料でも買いに行こうか。瀬口、材料は?」
「ggrks」
「ごめんなんて?」
「ググります。」
材料をメモして爽やかくんに渡す。
「あっそういえば材料費って」
お前バカそこは黙っとけバカ。
「あー、んーじゃあ、材料費は要らないから代わりに買いに行ってくれる?」
つまり俺と和人という邪魔者は消えろということか。喜んで。
こんな腐った空間に居たくないでござる。
「おら和人、いくぞ。」
「へーい」
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