愉快で不快なテスト期間!

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「可愛いねえ可愛いねえ♡」 俺は今かわいい幼馴染を愛でている。 「えへへ♡♡ありがとぉ、じゃあお礼にぃ」 どうやらお礼に何かしてくれるらしい。 「何かなあ♡」 そう言うと幼馴染はどこから取り出したのか、拡声器を俺に向けてこう叫ぶ。 「起きろアオバ!!!!」 何だこの声!モサ男じゃねえかよ!!なんでこんな可愛い子からモサ男みたいな低い声が出るんだ!? そしてもう一度 「起きろー!!!」 「ふぐぁ」 ……目が、覚めてしまった。 スマホで時刻を確認。6時。 俺はそっとスマホを置き、毛布を顔面にかけて二度寝を開始する。 「アオバ!!朝だぞ!!」 「…い……お………ね…………」 いやだ、俺は寝ると言ってるにもかかわらず、モサ男は俺の腕を引っ張って上体を起き上がらせる。 やめろ!!!俺は可愛い幼馴染と結婚して幸せに暮らすんだ!!!! 「おえあえうんあ」 自分でも何を言っているのか分からないことをうわ言のように言う。 「何言ってんのかわかんねえよwwwwww」 今のやり取りを見て一気に覚醒した和人にツッコミを入れられてしまった。なんでお前そんな寝起きいいんだよ…。 「俺は寝るんだって言ってるぞ!ダメだアオバ!朝はちゃんと起きないと!!」 お前はよく解読できたな。そして起きるなら7時でいいだろう。 「ん"ーーー」 結局俺拡声器並のモサ男の声量に負けた。
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