愉快で不快なテスト期間!

16/70
前へ
/175ページ
次へ
「なんかデカくね」 どうして俺より身長の低いモサ男のシャツがちょいオーバーサイズになってんだ。緩いのが好きなのか? モサ男の方を見るとわりとぴっちり目のシャツを着ている。 「あー、オレよくわかんなくて、とりあえずサイズ全部買っといたんだ!」 「は?ぜんぶ??」 モサ男が先程まで乱雑に腕を突っ込んでいた洋服棚を漁る。 うわSからLまであ…いや、XXLまでありやがる!!こんなん見た目でデカいって分かんだろ!? そこで見ていた和人が「はじめてのおつかいより酷いなこれwwww」と転げ回っている。 モサ男に渡されたLサイズのシャツを脱ぎ、俺の適正サイズであるMサイズを着る。 ちなみに和人はモサ男にズボンを借りてる。丈が足りてないようだ。 まさかズボンも全サイズ買ってんのか…? 「また学校でな!!」 玄関まで律儀に見届けてくれるモサ男と愉快な仲間×2 「おー、また後でー。」 あれから数時間たち、教室に着いた。 そこでモサ男に借りたシャツを返した …いんだけど、あいつどこだ?? いつもはいる時間なのにモサ男が見つからない。爽やかくんとピアスくんはいるのに。 てか2人ともなんか不機嫌だな。ズボン返したいんだけど…話しかけずら……。 まあ、とりあえず急に殴って来なそうな爽やかくんに凸するか。 そんで上手く言ってピアスくんに渡しといて貰おうそうしよう。 「爽やかくーん、日野どこ?朝のシャツ返したいんよね。あ、これ昨日借りてたズボン。」 「あぁ、うん。翔は、...わかんない。ていうか、よくそれが俺のズボンだってわかったね?言ってなかったよね、確か。」 「え?あ………うん!」 これ爽やかくんのズボンだったのか。 よし、ズボンの方は片付いた。モサ男のシャツは…うん、その内来るだろうしだろ。そんとき渡せばいいか。 別にすぐ返さなきゃいけないとかそういう訳でもないしな。
/175ページ

最初のコメントを投稿しよう!

546人が本棚に入れています
本棚に追加