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何とか間に合った。
「あ、忘れてた」
玄関に放り投げておいたモサ男のシャツが入った紙袋を持つ。
「それじゃ、トイレあざした会長」
「お前には自分の膀胱容量を把握することを勧める…。」
「ははは…」
扉を閉めて601号室へと歩を進める。
が、
「あー♪あーちゃんジャーン☆なになに?俺に会いに来てくれたのー?」
「ハッハッハッそんなことある訳なかろう」
チャラ男会計に出くわした。最悪である。
「じゃあどこ行くのー?」
「モサ男に借りたものを返しに行くだけだ放っておいてくれ。」
「借りたものって………もしかして?♡」
「何想像してんのか知らんが多分違う」
ついた。最奥からここまでまじ遠い。最後まで会計がまとわりついてきて鬱陶しかったがなんとか耐えた俺、偉いぞ。
「ここ置いとけばいっか」
「そーだ、そういえば今日かけるん来てなかったよねぇ。」
「え?お前ら生徒会が今日モサ男監禁してんじゃないのか?」
「もー監禁なんて人聞き悪いなー☆いつも生徒会室に呼んでお茶会してるだけだしー!でも今日はかけるん見てないよ?」
なんだと
「あ、そうなんw今日丸々モサ男休みだっけど、お前らじゃないんか」
そういうとピクっと会計の眉の端が動いた。
「なにそれ。今日かけるん来なかったの?」
「え?そ、そうデスケド…」
何怒ってんだよ。
「言っとくけど、多分親衛隊じゃないからな。あいつらは会長がボコボコにしてたし、そこまで馬鹿じゃないだろ。」
「そう、なんだ……じゃあなんだろーね?」
「知らん」
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