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ああ、来るな。来るなぁ。
俺は顔を伏せて、狸寝入りすることにした。
急に寝始めて不自然とか知らん。
ガッ「うわっ!」
ガタガタ「うお!?」
ガラガドシャン
…何があった。
ちらっとモサ男の方を見る。机が散乱し、モサ男が倒れているようだった。
ん?何で前のやつあんな不自然に足出して…あ
あー、えっと、多分だが。
ガッ「うわっ!」
↑足引っ掛けられてモサ男が躓く。
ガタガタ「うお!?」
↑咄嗟に前の机に手を着いたがその机が倒れる。
ガラガドシャン
↑他の机を巻き添えにし撃沈。
こんな感じか?
本当この学園の民度低いな。
俺には関係ない。
てか関係したくない。
ということで狸寝入り続行。
「ご、ごめんな!大丈夫か!?お前!そんなに足出してたら危ないだろ!」
どうやらモサ男は巻き添えをくらった机の主に謝り、足を出していたDQNに怒鳴っているらしい。
ちゃんと謝れるのは大事だぞー。
なんかガタガタ音鳴ってるから、多分机片してるんだろうな。
ガタッと隣で音がなり、モサ男が席に座ったのだとわかった。
「なあ!お前!なんて名前なんだ?友達になろうぜ!!」
「……………」
「なあ!」
「……………」
するとモサ男はあろうことか、俺の脇腹をつついてきた。
ガタッ!!「ンヒョウッチャブル!!」
ちょ、最近インペルダウン編見てたから…ハズカシィ♡
「や………やっぱり嘘寝だったか!人を無視しちゃいけないんだぞ!」
だからといって人の急所をつついていいわけじゃないんだぞ!
とか言えたらいいんだけどさ、現実そう上手くはいかないもんで。えへ。まあ、これだけは言っておこう。
「すみま千円」
ちゃんと謝れるのは大事だからな。
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