546人が本棚に入れています
本棚に追加
「おじゃましマース☆」
「ぎゃああああ!!!」
かかか勝手に!?!?
「帰れよ!!?!??」
「嫌かな☆」
「帰れよぉぉおおおおお」
あ"あ"あ"あ"あ"と絶叫していると会計がわざとらしい泣き顔をうかべる。
「そんなこと言うの、俺悲しいよォ。この前あーちゃんのこと俺の部屋に泊めたのにぃ。急だったから大変だったなー。くすん」
うわぁ......
コンコン
壁からノックが聞こえる。
なんでもいいから静かにさせろ、という麗からのお達しだ。
「...............」
俺は会計を部屋へあげた。
ここに俺の味方はいないのか。
「てか、お前何しに来たんだよ」
「だから勉強だよぉ~♪」
「俺は男とヤる趣味なんてねぇよ」
「失礼だな~☆普通に勉強教えてあげるよ?」
…………………………………
「それはなんかヤダ」
「え~!なんでよー!」
「なんか、負けた気が...」
「えー?」
ギャイギャイ騒いでいると扉が開いて、そして閉まる音がした。
麗がうるさかったからか別のとこにでも勉強場所移したっぽい。
こいつを部屋に上げた意味。
「………もしかしてぇ、俺たち2人きり?」
「は?そうですが」
「んふふ~♪」
「はっ…」
ゴンッ
いっ
「てぇ」
急に殴られた。
何すんだと前を向くと、目の前に会計の整った顔が。なにこれデジャヴ。
てか俺最近デジャヴし過ぎじゃね?
「あーちゃんさあ、本当警戒心ないよねー」
「いやいやいや、バトル漫画みたいに先読みして回避なんて一般人には無理だろ。」
「そんなんだと、この学園で生きてけないよ?」
「はっはっは大丈夫、現に1年間無事だったんだ。あと2年くらい生き残れるさ…。」
もう痛みの無い頭を擦りながら会計から距離を置く。
「てかお前はモサ男が好きなんだろ?だから警戒する必要もナッシンg「好きな子がいてもセフレがいる人は多いんだよ?」
「へーほーふーん。………て、おいおいおいおい」
服に手を入れるのはやめよう。
「いくら俺が可愛いからってそんな冗談はヤですね。」
「可愛いって自覚済みなんだ?」
「自覚済みじゃねえよネタだよわかれよ分かってくれよ。」
はあ、これならモサ男といた方が良かったな。
ちょうど先程まで使っていた数学の教科書が手元にあったのでそれで会計を殴る。
バシッッ
「いったぁー!」
「とりあえず帰れ。勉強するんなら近づくな。」
「はーい♡」
そういってピタッ♡と隣にくっついて座る会計。
「近づくな!!!!」
最初のコメントを投稿しよう!