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「あーくん昨日ビッキーと勉強したんでしょ?」
「ビッキーだけなんてずるい!僕達もあーくんと勉強する!!」
「前から思ってたけどそのベッキーみたいなやつ誰だよ」
「会計の響クンだよー」
「ビッキー名前も覚えられてないとかかわいそー(笑)」
「言っとくけど、お前らの名前も覚えてないからな。」
「「ひどーい!」」
俺が下の名前まで覚えてるやつなんてこの学校に1、2……あれ?これくらいしかいない。
さすがにやばいな、担任の名前くらいは覚えるか。
「そんなことより、五教科の何か教えろよ。それが条件だ。」
「もちろんだよ~♪」
「僕ら文系の方が得意だから、手取り足取り教えてあげるね♡」
「文系科目教えるのに手やら足やらは使わんだろうが」
俺の部屋に移動し、双子1に英語、双子2に国語を教えて貰いながら1時間がすぎた頃。ガチャ、と、玄関扉が開く音がする。
麗が帰ってきたようだ。
「おかえりー」
少し大きめに言い、また勉強を再開する。
すると双子1が、
「一緒に勉強しないの?」
と言っていた。
「麗は国語が苦手だからな。今日は国語に費やすらしい。」
作者の考えを書きなさいとか、そのへんが苦手らしい。そんなのいくら考えても分からないものは分からないだろう。
だから勉強してもムダムダ、俺は捨てる。でも何故かある程度丸は貰える。そして麗に嫌味を言われる。
俺は国語は得意だけど教えるとなると別だからな…許せ、麗。俺のIQが高いばかりに…。
あと俺感覚派だし。
「ん??ここなんて入るんだっけ」
「atだよー。ここ中学生レベルなんだから、もっと頑張りなよー」
英語は無理ですねはい。
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