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「なあ!お前名前なんて言うんだ?」
「ご、ごめん、俺トイレ行ってくる。」
そう言って俺は走り出しました。
ボルト並みの速さは出ていたと思います。
トレイなう。
暇なう。
ま、そろそろ授業だし戻るとするか。
教室についてとりあえずモサ男がいないか確認。
右よーし
左よーし
前方よーし
後h「あ!戻ってきた!」よしくなーい!!
「なあなあ!名前教えてくれよ!」
嫌々ながらも後ろを振り返ると、あら素敵。モサ男と愉快な仲間たちがそこにいました。
1人はクラス1番の人気者であろう……えーと、爽やかイケメンの…んーと、爽やかくん。
もう1人が一匹狼と噂の…えっとー………まあ、ピアスくんだ。
ピアスジャラジャラつけてる。
「なあ!名前!!」
気づいたらモサ男は俺の顔に顔をつけるくらいの距離にいた。
「うわ!パーソナルスペース!」
「え?え?」
俺は呪文を叫んでモサ男から距離をとった。
モサ男 ハ 混乱 シテイル▼
次の選択をどうするか…
逃ゲル
カラカウ◀
無視
逃げるはもう使ったし無視はあとあと面倒なことになるだろう。
現に無視した結果が今だ。
モサ男が俺の事を嫌な奴だと思えば関わってこないだろうし、ここは軽くからかって俺の好感度を下げようではないか。
「そんな顔近ずけてwww俺にKissするつもりか?wwwwwいやんwww」
頑張った結果こんなウザ絡みになってしまったが
「え!?」
モサ男の顔は直ぐに赤くなり、動揺していることがすぐにわかった。
効果 ハ 絶大 ノ ヨウダ
「もー大胆なんだからー!私のファーストキスはいつか現れる王子様にとっておくのぉ!」
唇を尖らせ、体をくねらせながら言う。
「てことで、パーソナルスペースは考えてよね!えっとー日野?それじゃあそろそろ授業始まるから!グッバーイプレイボーイ♡」
そう言って俺は足早に席に着いた。
暫くしてチャイムがなり、1限目の教師が入ってきた。
何を考えているのか、モサ男は未だ突っ立っており、爽やかくんとピアスくんが何やら話しているようだ。
からかいすぎたか。
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