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『~~♪~♫』
体感30分くらい経ってんだけど。俺寝てると思われてる?
俺が目を開けると、目の前に迫るものが。
「!!?」
背もたれのせいで後ろに下がれない。
なっ、か、顔!?誰!?近すぎて見えない現象起きてる!
ほんとこの学校のパーソナルスペースどうなってんだ。平均の広さを知りたい。
俺が目を開けたのがわかったようで、その人物は離れた。
「……………」
ほんとお前…
俺はイヤホンを外し、その人物に話しかける。
「日野、前にも言ったろ。日本人のパーソナルスペースの広さを舐めんな。」
やはりモサ男のパーソナリティスペースバグりすぎてると思うの。毎度超し痛めるか抜かすくらいの衝撃だからな…。
「ご、ごめん!綺麗だったからつい…て、そ、そうじゃなくてな!」
「おちおい綺麗とかホモ発言………まあ、いいか。取り敢えずパーソナルスペースを考えてくれ。」
「えー」
「じゃあ」
「「あーくんのパーソナルスペースってどれくらいなのー?」」
そう言ってくっついてくる双子。
「それもうパーソナルスペース以前の問題だからな!もうくっついてるから!スペースないから!!」
「俺に触っていいのは嫁だけだからやめてくれ!汚されるぅぅぅ!!!」
そう叫ぶとモサ男と会長が手を机に叩きつけて立ち上がった。
いや仲良しか。
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