愉快で不快なテスト期間!

43/70
前へ
/175ページ
次へ
『~~♪~♫』 体感30分くらい経ってんだけど。俺寝てると思われてる? 俺が目を開けると、目の前に迫るものが。 「!!?」 背もたれのせいで後ろに下がれない。 なっ、か、顔!?誰!?近すぎて見えない現象起きてる! ほんとこの学校のパーソナルスペースどうなってんだ。平均の広さを知りたい。 俺が目を開けたのがわかったようで、その人物は離れた。 「……………」 ほんとお前… 俺はイヤホンを外し、その人物に話しかける。 「日野、前にも言ったろ。日本人のパーソナルスペースの広さを舐めんな。」 やはりモサ男のパーソナリティスペースバグりすぎてると思うの。毎度超し痛めるか抜かすくらいの衝撃だからな…。 「ご、ごめん!綺麗だったからつい…て、そ、そうじゃなくてな!」 「おちおい綺麗とかホモ発言………まあ、いいか。取り敢えずパーソナルスペースを考えてくれ。」 「えー」 「じゃあ」 「「あーくんのパーソナルスペースってどれくらいなのー?」」 そう言ってくっついてくる双子。 「それもうパーソナルスペース以前の問題だからな!もうくっついてるから!スペースないから!!」 「俺に触っていいのは嫁だけだからやめてくれ!汚されるぅぅぅ!!!」 そう叫ぶとモサ男と会長が手を机に叩きつけて立ち上がった。 いや仲良しか。
/175ページ

最初のコメントを投稿しよう!

546人が本棚に入れています
本棚に追加