癖がお強いようでww

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「なあ!」 んぅううパーソナルゥゥ こいつ…授業前のこともう忘れたのか? パーソナルスペースを考えろって。 「お前の名前なんて言うんだよ!」 「………………」 俺が狸寝入りしていると、頭上から声がした。 「さっきから思ってたんだけどさ、君態度悪くない?」 先程まで見守るだけだった爽やかくんが口を開いた。 愚の音もでなくて草 こうでもしなきゃコイツに嫌われなじゃないかよッ!(逆ギレ) お前らがモサ男の相手してくれるって言うなら名前教えるけど絶対放置じゃんッ!(逆ギレ) 育児放棄じゃんッ!(逆ギレ) すると違う声がしてきた。 「おい、聞いてんだろ。さっさと狸寝入りなんてやめて話しろ。」 「……………」 え、無理こわぁい僕人生でDQNに絡まれたことないから今すっごいこわぁい。 「ビャァっ!?」 えwww何ビャァってwwwwwww内なるマスオさんが出てしまったwwwww 横を見るとモサ男が指をこちらに向けていた。 「犯人はお前か真実はいつも1つ軽率に人をくすぐるなアホ」 「なあー!!名前教えろよー!!!」 うるさ!どこから出てんのその声量! 「おい!!!無視は良くないんだぞ!!!」 いやもうw頭痛がwww頭痛が痛いですwww はあ、これはもう教えた方が後々めんどくさくならないかな。 「田中太郎だ。よろしく」 あれ、おっかしいなー口が勝手に。 「タロウか!よろしくな!!」 そう言ってモサ男は手を差し出してきた。 「……………」 俺は無言でそれを見つめていた。 え、なに?握手?えーやだぁ。なんか手汗とか凄そう…。 嫌だなあ握手したくないなあとか考えたらモサ男に右手を掴まれて強制的に握手させられた。 「こういうときは握手するんだぞ!」 「へ、へえぇソォナンダアネェェ……。」 するとこのタイミングでチャイムが鳴った。 もうちょい早く鳴っても良かったと思う。 そう文句を心で垂れ流しながら俺は授業を受けた。
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