愉快で不快なテスト期間!

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「で、話って何かな(()爽やか)」 ※爽やかモード。葵羽が心を無にして波風立てずにその場を切り抜けたい時に使う顔である。 「えー☆結構乗り気?」 「はよ終わらせよ(爽やか)」 「んー、まあ、特に話すこともないんだけどね☆あ!まってまって帰らないでぇぇ」 俺が立ち上がると腰に抱きつかれ、ズルズルと引き摺るかたちになる。 「うっせえ離せ!くっつくな!!」 俺と会計の攻防。結局俺が折れるいつものパターンだ。クソっ 「…てか、なんでお前はこんなとこでセックスしてたんだよ」 「だからー、あーちゃんの擬似イラマ思い出してムラっときちゃったって言ったジャーン。」 「百歩千歩一万歩譲ってそれでムラっとしたとして、こんな公共の場でやんじゃねえよ!俺人がセックスしてる現場に出くわすの初めてじゃなんだけど!!俺みたいな被害者を減らすために去勢してくれ!!」 思い出される鬼ごっこ。あんなスパンで他人のそういう現場を見てしまう可哀想な俺。 「え?ほんと?なにそれ怖い。運命じゃない?あーちゃんも青姦やらなきゃいけない的な☆」 「んなことあってたまるかバカヤロウ!」 ライム♪ どうこの場を切り抜けようか考えているとスマホから音が鳴った。 「?」 開くと謎面からの連絡。やはり和人だった。 『やばいやばいやばいよ』 『BL漫画readingなう』 『逆レきちゃった』 『受けの不良くんめっちゃ怒ってる!』 『あっ吐いた』 ……ピピピピピピピピ 送信、と 『勉強しろ』
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