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「終わったぁぁ」
授業が終わって昼休みになった。
すると前の席に座っているやつが振り返り、声をかけてきた。
「いろんな意味でお疲れ」
麗だ。
「あ!やっと話しかけた!もー裏切られたかと思ったー。」
「すまん。自分の中の悪魔と天使が戦ってた。」
「勝敗は?」
「引き分け」
「なんじゃそりゃ」
そんなことより飯食おうぜーと言って、俺は席を立ち上がった。
「麗、早k「タロウ!一緒に食堂行こうぜ!!」ごめん俺購買なんだわ」
嘘である。この男、いつもは早く食堂へ行っていい席を取ろうとしている!
「…タロウ?」
ふと麗が誰のことだと言ってしまった。
嘘だろ?お前、席前なんだから名前教えたくだり聞いてたよな??
「え?タロウなら、こいつだろ?」
そう言ってモサ男は俺の事を指さした。
こら!人に指さしちゃいけないんだぞー!
「え?」
「え?」
「………」
察してくれ麗!!
俺は何とか目線で祈った。ウインクウインクウインク!!
神様仏様麗様どうか、どうかこの念を読み取り下さい。このモサ男という男に名前を知られたら絶対めんどくさい事にn「こいつは菊池葵羽だが」麗ィィィィィィィィィイイイイイ!!
「え!?アオバ!?嘘ついてたのか!?なんでそんなことするんだ!!」
「……悪い」
はいデスウィンク。
「ほら、俺なんかに構ってないで早く食堂行ったらどうだ?いい席なくなるぞ。」
「あ!そうだった!アオバ!一緒に食堂行こうぜ!!」
「いやだから俺いつも購買だかr「何言ってんだよお前いつも食堂だろうが」麗ィィィィィィィィィイイイイイ!!!!」
「いつも食堂使ってるなら問題ないな!!いくぞ!アオバ!」
すっかり空気になっていた爽やかくんとピアスくんがモサ男の後ろについて行き、その後ろに俺と俺に腕を掴まれてる麗が並んでいる形で食堂へむかった。
この流れで逃がすかこんにゃろう.......。
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