癖がお強いようでww

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もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ 俺は今パンを食べている。すごいスピードで食べている。 早くここから、出るために…。 「っ!?ゴッホ!ゴッ!ゴホ!」 あかんむせた。 てそんな呑気にしてる場合じゃない! 早く早く早く早く食わねば!!! 「なあ、何でそんなに急いで食ってるんだ?」 「ははふしはひほへいほはいはふふはは(早くしないと生徒会が来るから)」 「え!?何だよ、生徒会ってそんなにやな奴なのか?」 「ひあん(知らん)」 「え?じゃあ何でそんなに急いでるんだよ!」 うるせえこいつ。 俺は無視を決め込んでパンを咀嚼する。 「アオバ!!」 「………………」 もう一度モサ男が俺の名前を呼ぼうとした時、扉が開いた音と共に甲高い叫びが聞こえた。 「きゃああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!!」 いつ聞いても鼓膜破れそうになるわ。痛え ちなみに俺と麗は耳守ってるままだ。 それでも耳が痛てぇ。 「生徒会の方たちよぉ!!」 「俺に抱かせてください副会長!!」 「今夜どうですが会計様ーー!!」 「このパン食べますか書記しゃまぁ!」 「今日もそっくりですね庶務様!!!」 という感じで歓声が…もういっその事吐き気が…。ぅぇぷ 風紀委員はもっと遅い時間に来るか、弁当の場合が多いから、わざわざ耳を守護しなくてもいいのだ。 生徒会は風紀を見習って欲しいですね、はい。 まあ、席が階段に近いと言ってもわざわざこちらになんて見向きもしなi「翔!」モサ男おおおおおおおおおお!!!! そうだ忘れてた。モサ男と美形(多分生徒会役員)は熱いキッスを交わしたんだった! あ、やべ、フラッシュバック… 「おー!サブロー!!」 会計か副会長かどれかわからんけど生徒会に関わりたくない。断固拒否したい。 まあ、モサ男に用があると言っても俺にまでは来n「なあ!アオバも行こうぜ!!」モサ男おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! 「モグモグモグモグモグモグモグモグモグゴクン…………………どこに?」 「だから、サブロウたちと一緒に2階に行くんだって!!」 「ごめん、俺もうパン食べておなかいっぱいだから。遠慮しとくよ。」 んなとこ行ったら面倒なことになるに決まってんじゃねえか。 「えー!そんなこと言わずにさ!行こうぜ?!!」 「いや、でもほんとにお腹いっぱいだから。」 嘘だよ!男子高校生の腹がたかがパン1つで満たされるわけねえだろ!! 「じゃあいるだけでいいからさ!!」 そう言ってモサ男は俺の腕をグワシと掴んで引っ張ってきた。 無駄に力強いな大工にでもなっといてください。 「いやいやいやいや本当遠慮するんで。いるだけなら大差ないでしょ。俺はもう教室へ戻る。」 負けじと俺も対抗するか、その低身長のどこにそんな力があるのか…なかなか離してもらえない。 俺とモサ男の攻防が繰り広げられてると、先程のような甲高い悲鳴が聞こえ、びっくりして力が抜けたのか、モサ男の力が抜けてこちらの方へ倒れてしまった。 つうか耳痛ぇぇえええ!!!!! 超痛てぇww(涙目) 上半身を起こして扉を見ると、そこには1人のガタイがいい男がたっていた。 誰かが「会長様だ!!」とか言ってたから奴が会長なんだろう。 いやー、1人でこの歓声かー、すげぇなあー(棒) 「貴様らこんなとこで何やって…もしかして、こいつが三郎の言ってたお気に入りか?」 そう言って会長はニヤッと笑っ………貴様…???
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