初めての生徒会室

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「アオバ!紹介するな!俺の右にいるやつがヒカルで、左にいるやつがヒビキだ!」 会長がひかるで、チャラ男がひびきな。 てか会長めっちゃ睨んでくるやん怖 「俺の後ろにいるやつがサブロウ!」 そうすると副会長がモサ男に見えないのをいいことに俺を思っきし睨んできた。 なのに「どうも」っていう声はめっちゃ優しいから凄いと思う。器用だよね。そして恐怖を感じるよね。 「あっちで寝てるのがヤナギだ!」 モサ男は別のソファで横になっている書記を指さして言った。 地味に目え開けたっぽいけど…どうでもいいのかすぐにまた寝てしまう。 「そんでな!アオバの隣にいるのがユウスケとキョウスケだ!」 「僕が優介で」 「僕が強介!」 すると双子はソファから立ち上がり、突然クルクル回り出した。 「それじゃあ!」 「僕達のことを見分けられるかな?」 「「優介はどちらでしょうクーイズ!」」 えっ知るか! 「わかんないですー、すいませーん。」 「「えー」」 「あ。ちょっと待て。分かったかも。」 「「え!本当に!?」」 「俺から見て右が優介だろ」 少しシーンとしたあと、双子はぽかんとしたあとで「「せ、せいかぁい」」と言った。 そんなとこまでハモるとかすげ。 てかやっべえ、俺の観察眼神がかってたわ今wwwwwドヒャァwwwwww 「ねーねー!」 「どうしてわかったのー!!?」 「「すごーい!」」 「フッまあ俺にかかればこんなもん…簡単さ。」 強介、さっきお茶零してたの見たからな。 シャツの袖に少しシミができてんだよ。 あれ?俺の観察眼割とマジで良くね? 「ふーん。まあいいや!」 「僕達を初見で見分けたのなんてカケルンしかいなかったから本当にびっくりしたね!」 まじかすげぇな。 ...いや待てそれは嘘だろ親はどうした。 まぁ、親だからと見分けができるとは限らないか。 俺はチラッと見た時計の針にギョッとした。 「あの、ほんともう教室戻っていいですかね。授業始まるんで。」 「ん?あー、いいぞ。」 あ、そんなあっさり……だったらもっと早く帰せよって。 そんなことを思いながら扉へ向かう。 「失礼しましたー」 本当は失礼されましたーだけど。
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