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警察だった。
俺は嬉しさのあまり涙が出そうである。
「神は俺の味方をした」
「神は俺に恨まれたいようだ」
俺が喜びのプールに入っていると、隣から不穏な空気が……。
横を見ると、麗が如何にもな雰囲気を醸し出していた。
「その反応を見るにお主、泥棒になってしもたんかね?」
「…………正解」
あちゃー、どんまいとしか言えねーっすね。
「あ、じゃあ面倒くさいし、俺がお前のこと捕まえてやろうか?」
そう言うと麗が酷く軽蔑したような眼差しで俺を見てくる。
「え、え…何よ……やだ///そんな目で見られたら、俺…俺……/////////」
「きもい」
「おうふ」
一刀両断されて傷ついたマイハートに手を当てる。すると麗が腰に手を当てて呆れたように言ってきた。
「てか、お前聞いてなかったのかよ。」
「俺が興味無い話を聞くとでも?」
「…それもそうだな。じゃあ、これだけは覚えておけ。捕まえられたやつは、捕まえたやつの言うことを聞かなければならないっていうルールがある。」
「うっはまじかwwww」
泥棒にハードモードすぎてwwwwww
「そういう事だから。」
そう言って麗はどこかへ行ってしまった。
トイレかな?
周りを見れば、生徒が二手に別れている。
「え、なにこれ。警察と泥棒で別れるやつ?」
その辺にいた奴に聞いたらビンゴだった。
謎に紙に文字書いて意思疎通してた変な人だった。すげー字上手かったけど。
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