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俺が後ろをむくと、キョトンとしているモサ男がいた。
ワン太郎はこちらを向き、しっぽを大きく振っている。
なぜ動かないんだ。
「……………あ、そっか。」
おれワン太郎に待てって言ったまんまだっを
それを思い出し、走りながら「よし!!」っと言った。
が、ワン太郎は動かない。
な に ゆ え
「わ、ワン太郎!?よし!よしだぞ!ごー!!」
ごーといった瞬間、ワン太郎は姿勢を一瞬で整え、こちらへ走ってきた。
あれか、英語でしつけてんのか。
直ぐに俺の横に並ぶのを見て、自分の足の遅さを思いsいや別に俺遅くねえぞ、普通だぞ??
50メートル6秒代だぞ?
どっちかっつうと早いくらいだぞ???
自分の足の遅さを思い知るもとい、犬と人の運動能力の差を思い知る。
チラッと後ろを見ると、モサ男も追いかけてきていた。
来んじゃねぇよぉぉぉおおおおおお!!!
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