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突然だが、俺は猫や犬など、動物が好きだ。
モフモフ…愛してる。Love………
家では猫を飼っていた。
毎日モフモフモフモフ…。本当にあの時間は最高だったんだ。
だが、全寮制ということでなくなくいななく別れてしまった……。
マロを触って1年間蓄えたモフモフ欲を発散したかと思ったが、決してそんなことは無かった。
逆に欲は増すばかり。
ということで今、俺は生徒会室の扉の前にいる。
「絶対に使わないと思った矢先にこれか……神よ、俺は負けたよ。」
とりあえず、あれだな。深呼吸をしよう。
ひ、ひ、ふー。ひ、hあ違うこれ違う。
すってー吐いてー、すってー、
「すってー、またすってー、もう1回すってー」
「…て喧しいわ!誰だよ!!」
俺の落ち着きの儀式の邪魔をする奴を見るべく、後ろを振り返る。
何となく見当は着いていたけどな!
そこには金色の髪が見えた。
「んだよ。やっぱり会計か。」
「え~何それ~!反応薄くなーい?」
反応したらお前が喜ぶだろ。
「ま、いいや♪こんな所でどうしたの?」
「え?ああ、会長に用があって…」
「へぇ~☆じゃあ早く入ろうよー♪」
そう言って会計が俺の背中をグイグイ押す。
「はっちょ、ちょっと待て!うぐぬっっっおまっっこの姿勢力入らねぇんだよ!!!やめっやめろぉーっ!!」
結局俺は力負けして生徒会室に倒れ込むように入っていった。
中には双子と会長がおり、双子は俺を見るやいなや、オモチャでも見つけたかなような笑顔を浮かべてきた。
「……普通に入ってこい。」
会長はこの状況が見えないのか?どう見ても俺会計に押されてきたよね??
まあいい。今はそんなことどうでもいいんだ。
俺は起き上がり、話しかけてきた双子をスルーして会長の前に立つ。
「会長、お話があります。」
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