会長とデート(笑)

2/18
前へ
/175ページ
次へ
突然だが、俺は猫や犬など、動物が好きだ。 モフモフ…愛してる。Love……… 家では猫を飼っていた。 毎日モフモフモフモフ…。本当にあの時間は最高だったんだ。 だが、全寮制ということでなくなくいななく別れてしまった……。 マロを触って1年間蓄えたモフモフ欲を発散したかと思ったが、決してそんなことは無かった。 逆に欲は増すばかり。 ということで今、俺は生徒会室の扉の前にいる。 「絶対に使わないと思った矢先にこれか……神よ、俺は負けたよ。」 とりあえず、あれだな。深呼吸をしよう。 ひ、ひ、ふー。ひ、hあ違うこれ違う。 すってー吐いてー、すってー、 「すってー、またすってー、もう1回すってー」 「…て喧しいわ!誰だよ!!」 俺の落ち着きの儀式の邪魔をする奴を見るべく、後ろを振り返る。 何となく見当は着いていたけどな! そこには金色の髪が見えた。 「んだよ。やっぱり会計か。」 「え~何それ~!反応薄くなーい?」 反応したらお前が喜ぶだろ。 「ま、いいや♪こんな所でどうしたの?」 「え?ああ、会長に用があって…」 「へぇ~☆じゃあ早く入ろうよー♪」 そう言って会計が俺の背中をグイグイ押す。 「はっちょ、ちょっと待て!うぐぬっっっおまっっこの姿勢力入らねぇんだよ!!!やめっやめろぉーっ!!」 結局俺は力負けして生徒会室に倒れ込むように入っていった。 中には双子と会長がおり、双子は俺を見るやいなや、オモチャでも見つけたかなような笑顔を浮かべてきた。 「……普通に入ってこい。」 会長はこの状況が見えないのか?どう見ても俺会計に押されてきたよね?? まあいい。今はそんなことどうでもいいんだ。 俺は起き上がり、話しかけてきた双子をスルーして会長の前に立つ。 「会長、お話があります。」
/175ページ

最初のコメントを投稿しよう!

546人が本棚に入れています
本棚に追加