546人が本棚に入れています
本棚に追加
「んガっ!!」
ドスンガンッ
女の子とイチャイチャしていた俺の後頭部と背中とケツに衝撃が走る。
目を開くと、そこには寮の天井が見えた。
「な、な…奇襲か?」
「いつまで寝ぼけてやがる」
突然会長の声が聞こえてバッと上体を起こす。
すると部屋に会長がいた。
「なんだ、ただの会長か。」
「なんだただの会長って。」
「まあ、気にしないでくださいな。てかなんでいる…ふぁ…んですか」
あくび混じりに聞くと、会長がさも当然のように、「時間だ」と言ってきた。
スマホで時間見ると朝の7時半。…早くね?
「あの、会長?早くないですかね?」
「これより遅く行くと周りがうるさいだろ」
「…さいですか」
つまり、自分が人気者だから早朝でも人に群がられちゃうって言いたいんですね。
まあ、早く出るのに損はないからな。
伸びをしたあと、立ち上がって冷蔵庫へ歩いていく。
中からゼリーを取り出し、数秒でチャージすると、洗面台へ行き歯と顔を洗う。
自分の部屋へ戻り、財布、スマホ、鍵、その他諸々をリュックへ詰め、それをベットの上へ放る。
服を脱ごうとした時、まだ部屋に会長がいることに気づく。
「なんです?俺の着替え見たいですか?かいちょのエッチ///」
冗談でそう言うと、会長が夏の風呂場に出た小バエを見るような目で俺を見てきた。
「やだ、そんな目で見ないで(棒)興奮しちゃう(棒)」
すると会長はもっと顔を歪めて部屋から出ていった。
俺が一体何をしたって言うんだ。
最初のコメントを投稿しよう!