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「あっ、そうだ会長。現金持ってます?」
今回は電車を使うからな。アニメや漫画でよくある、お嬢様がカードしか持っていないというお約束を回避するべくお坊ちゃん(笑)な会長にそう聞く。
「なんで俺が現金なんて持つんだ。」
ほらーーーーーー
「今回は電車使うんですよー。会長どうせsu〇caとかPA〇MOとか持ってないですよね?切符は現金でしか買えないんでぇ、カードしか使わないって言うなら数駅分走ることになりますね。」
あ、走る理由としては俺は電車で行くからだ。
目指せ☆電車との並走
会長が先ほど話しかけてきた黒ずくめの男の人に話しかけると、どこから出したのか。札束のギッシリ詰まったスーツケースを取り出してきた。
「ちょwwwそんなん初めて見たwwwww」
「これだけ持っていけば足りるか?」
いや金銭感覚どうなってんのあんたwwwww
「樋口さんが1枚あれば1日余裕デスwwwww」
マロを撫でて待つこと小一時間。東京のよく分からん駅に着きましたww
会長降りたし、ここで到着なんだろう。
俺も降りようとした時、クゥ~ンというマロの声が聞こえた。
「なっ…!?」
振り向くとそこにはマロがリードを咥えてこちらを見ていた。
か、
か、…
か、………
KAWAEEEEEEEE!!!!!
「か、かい…かいちょ、やば!どどどどうしよ!!」
俺はすぐそこにいた会長の服をグイグイと引っ張ってこの可愛さを伝えた。
「マロがここまで懐くなんてな…貴様がいいなら散歩ついでに連れてってもいいが。」
「やっぱり、いいハンターは動物に好かれてしまうものなんですね…。」
「は?」
「こんなきゃわわなマロたんを置いていくなんて僕にゃあできやせん。さあ行くぞかいちょー!」
久しぶりにマックとかも食いたかったし、カフェは後ででもいいか!!
リードを付けて俺はマロを連れ出した。
「あっ」
マロがいると電車乗れないか……しゃあねえ、歩くか。
「どうした」
「数駅分歩くんで、ちょい待っててください。」
スマホを取りだし現在地を確認する。
えっと、ここは………は?どこだよ。
とりあえずグ〇グルセンセイに訪ねようか。
検索したところ、ざっと数えて40分歩けば池袋につく距離だった。
まあ会長のおかげ(?)で早く寮出たことだし、のんびり行くかー。
道はセンセイの地図に頼ろうそうしよう。
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