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大山 輝side
くっそ、あの庶民…俺を置いていきやがって。
仕方ないので待つことにしてやろう…。5分とか言ってたしな。
周りを見てみると、知らない女から声をかけられた。
「可愛いわんちゃんですねー♡撫でてもいいですか~?」
小柄な女がどうにも鼻につく言い方で話しかけてきた。甘ったるすぎる香水の匂いに顔を顰めそうになる。
印象は少々悪いが、特に断る理由もないと思い了承する。
無駄に長い爪をした指でマロを撫でる女。
「ふわふわだ~♡」
どこか座るところがないかと首を振ると、ちょうど石がベンチになるような場所を見つけた。
「悪いがもうi「すみませぇ~ん♡私たちも撫でていいですかぁ??」「お兄さん1人ですか?一緒に遊び行きませんか?」「カラオケとか行けますかぁ?///」………」
次々にわらわらと知らない女どもが話しかけてくる。こちらの都合は一切無視のようだ。
ちっ、あいつがこんなところに置いて行くからこんな面倒なことになったんだ。
マロも戸惑っているし、女どもを押しのけようとしたとき、女にしては低く、男が無理に裏声を出しているような声が聞こえた。
「そこのイケメンなマロくぅん、あたいと遊ばなーい?会長さんもいいよ?」
side end
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