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「ひやー、はいひょーはひへへんはっはほほあううへはひはあ。ほうもひゅひまへん。」
その辺の店で買ったタピオカをタピタピしながら謝罪の言葉を述べた。もちろん気持ちなど入ってない。
「…貴様、覚えとけよ。あと飲み込んでから喋れ。何言ってるか分からん。」
ギンッと言う効果音がよく似合う目つきで睨まれる。
俺は口に入っていたタピオカを飲み込み、今度はちゃんとした言葉で会長に謝罪した。
「ごめんなさぁい☆あでッ」
会長が殴ったァ!あ"あ"あ"あ"!(泣)痛いよぉ!!!!
ぶっちゃけると女子に困惑してる会長面白かったんだよね。本人には絶対言えないけど。
女子の生脚の隙間から見えたマロがすっげー可哀想だったから助けたけど…会長だけだったら多分放置してたなぁ。
「詫びって言ったらあれですけど、残り飲みます?」
俺は中身が3分の2ほど残ったタピオカミルクティーを会長に差し出した。
「なんだこれ?黒い…蛙の卵か?」
「ンブフwwやっぱそう見えるかwww原料芋ですよwwww」
そういうと会長は容器を受け取り、あの太いストローに口をつけた。
「きゃ☆会長と関節キッスしちゃった」
「……………」
あっやめてそんな目で見ないで……
「ちょっとしたジョークですよ~。」
「そんなにして欲しいなら直接してやろうか?」
そう言って会長が俺の両頬を片手で持ち上げてきた。
あ、…
や、
やばい
このシーンめっちゃ花子くん。
「え、会長花子くん知ってるんですか。同士じゃん…」
「……………は?」
俺の突然の質問にさっきまでしていた会長のキメ顔が崩れた。
あ、この顔は花子くん知らないやつだ。
てか素でこれやってたのか。
いやwいいと思いますよwww
「会長チワワたちにもこんなサービスしてんすか?w大変ですねwwww」
「俺様は貴様の言っていることがよく分からないことが多い。」
俺の足に顔を擦りつけてきたマロの頭を撫でながらふと思ったことを言ってみる。
「思ってたより会長って取っ付きやすいですよね。」
「……は?」
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