546人が本棚に入れています
本棚に追加
ポテチを食べながら少年と青年はたわいのない話をする。
今日の授業の内容だったり、学校で起きたことだったり、そんなたわいのない事だ。
なのでこの話も、少年にとってはたわいのない話の1つだった。
「ねえ、最近モモ怪我多いけど大丈夫?」
「え?あー、うん。だいじょーぶ。鬼ごっこですっ転んだだけ。」
青年は一瞬怯えたような顔をしたが、長い前髪のおかげか少年にそれは見えていなかったようだ。
「ふーん。あ、そうだ、この話を忘れるところだった!今日テストやったんだけどさ………」
やがて時間が来て、少年はいつものように家に帰った。
風呂に入り、明日の予習をしてベッドに沈む。
(明日は土曜日。お父さんに頼んで、明日は習い事を全て別の日にしてもらったし…。)
これでモモと沢山遊べるぞ、と、嬉しそうに口角を上げ、程なくして少年は眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!