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えっ
えっ?
え、なに
いまなにしてんの
僕ちゃんの目が間違っていないのならばあれは口を使う外国の挨拶…いや、あれは挨拶なんて可愛いものじゃない。
恋人同士がするやつだ。
え、?ほんとに何してんの??
あっ離れた
モサ男は瓶底眼鏡をしてても分かるくらい顔を赤くして、何かを叫んでいる。
いや、声でかいから聞こえるよ。うん。
でもさぁ。え??今何と仰ったの??
『俺たち友達なんだからこんなことすんじゃねぇよ!!』
「ですってぇ?」
多分、反応的に今日初めて会いますよね。あなたがた。
ん?モサ男は会った瞬間オトモダチ認定なの?なにそのコミュ力?
この1年と少しで俺の友達と呼べる知り合いは指1本で余裕なほどの数なんだよ。
それかあれか?友達100人できるかな♪ってやつか?
おー、まあ頑張れ。応援してる(笑)
まあ、兎にも角にも、あいつは関わったら絶対面倒くさいやつだ。
入学初日でまあまあ目立った俺だがあれ以来は特に目立ったことはしていないからな。
理由は省くが、この学園で目立つことはかなり面倒なことになってしまう可能性がある。
その努力を水の泡に変えるであろうあのモサ男とは何としてでも関わってはいけないと俺の第六感が絶叫している。
あっ、モサ男逃げた。
どこに逃げ…は?ちょ、ちょwちょ待てよwwwww
こっち来る。
「まてまてまてまてwwwww」
とりま俺の神がかった反射神経で別の植え込みに避難。
ザッザッザッザッ
「ぁっ」
っっっぶねえぇぇ~~~~!!!!
なんとか見つかることなくモサ男は去っていった。
何でこっちに逃げようと思ったのアイツ。
俺が体を起こして地面に足をつけると、なんということでしょう。
「っ!?」
美形が必死の形相で走ってくるではありませんか。
元いた植え込みにダイブして難を逃れる。
僕ちゃん、こんなに植え込みダイブ炸裂させたの初めて。
まあなんとか気づかれてないっぽいからいいんですけどね!?
ああ、植え込み整える人に申し訳ねえ。
今度あったら謝っとこ。
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