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ぎぃぃやぁあああ!!と叫んでいたら会長の背後から寮長が近寄ってくる。
「どっかで見たことあると思ったらお前...あんときのちんちくりんか。何叫んでんだようるせぇな。」
「酷くない??」
「こいつが門限の申請してねぇんだと。」
「馬鹿だろ。」
「酷くない!?!」
大男2人組が酷い。話聞いてる限り幼少期は可愛かったんだろうに……くっ、時間の流れは残酷だ!!
もはや忘れ去られている寮長の連れ(女男)に目を向けるが、プイッと目をそらされてしまった。
態度わりぃぞおい。
「はぁぁぁ………あのホスト教師の事だ………何されるのか…ゥゥ」
反省文200枚……
正座3時間…………
1年間雑用………………
ヴッ!!頭が!!!!
頭を抱えていると、希望がまいおりてきた。
「…………門限のことなら俺どうにかしてやれるけど。」
「!!!!!」
突然まいおりた天使のような言葉に顔を上げる。
その言葉を発したのは紛れもない、寮長だった。
「寮長ぉぉぉ神ぃぃぃ」
ヴォォォ!とタックルのごとく抱きつくと会長に引き離された。
おっと、会長の想い人に抱きついてしまった…。へへ、つい。
「輝の話聞く限り、今回の和解はお前のおかげな所もあるしな。」
話聞いてたまたま桃太郎がいたっていうミラクルに便乗して声かけろって言っただけだけどいいのか、それで。
まあ、兎にも角にも
「一生感謝…何でもする……」
合掌しながらそう言う。
「あ?何でも?何でもするって?」
「嘘です何でもはしないです。」
俺にはあんたに紹介出来るような女男なんて友達も売買できる臓器もないです。
「冗談はこのくらいにして、こいつの門限はどうにでもなるし、どっか行くか」
ニカッと笑って寮長がそういう。会長もそれに笑顔で相槌をうつ。
「叙々苑!」
「奢んねぇからな」
寮長の連れを呼び、近くの叙々苑へ行って奢ってもらった。
寮長最高!!
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